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『 森から発想する環境産業へ 』
真庭市バイオマスリファイナリー事業推進協議会

会長挨拶Message from the Chairman

夢と誇りある真庭の未来へ

活動報告写真

真庭市バイオマスリファイナリー事業推進協議会(MBRC)は、バイオマスリファイナリー事業の創出を目指して、民間の発意で、地元真庭市との連携によって、研究機関、大学、NPO法人、国、岡山県や関係各団体のご協力と参加により、平成22年6月に設立されました。

 振り返れば18年も前になりましたが、平成5年に、地元真庭郡の若手経営者が集まって、「21世紀の真庭塾」の命名で、真庭の将来についての勉強会を始めたことが切っ掛けでした。当時「真庭郡」は、中国横断道自動車道路の建設が最盛期の時でした。今から思い起こすと、その当時は、日本のバブル景気が弾け、日本の経済が低迷し始めた時であり、過去のキャッチアップ型の経済発展の仕組みや価値観が機能しなくなり始めた頃でした。日本がバブル景気で浮かれていた時、当地真庭は公共事業で賑わってはいましたが、若者は減少し続け、過疎化が急速に進んでおりました。21世紀の真庭塾は真庭の若手有志の集まりで、仕事が終わって19時頃から勉強会が始まり、当時の通産省中国通産局の本田局長を始めとする国や県の皆様や金融機関、シンクタンクの方々など、時代の転換期に際して、日本の将来に想いを持った多士済々な皆様に手弁当でお越しいただき、ボランティア講師を請負って頂きました。時代の転換期でもあり、中国山地の中山間地である真庭将来を考える時、共通の危機意識を持ち、「何とかしなければ」「産業人として何かできることは無いか?」との想いと、その想いに共感していただいた地域外の皆様のご支援のお陰で、1年限りの勉強会の積もりで始めた塾が今日まで継続してきたのだと思います。改めまして、関係者の皆様に心より御礼を申し上げる次第です。

 そのような活動の中で、“活き活きとした誇れる真庭”を目指して勉強する中から「環境文化都市真庭」のキーワードが生まれました。その実現へ向けて、「町づくり部会」と「ゼロエミッション部会」の2つの部会活動が始まったのです。産業人として、勉強だけでは飽き足らず、夢を実現することに責任感を持って行動が始まったのだと思います。町づくり部会の活動と勝山の町並みの住民との連携の中、世界に誇れる心温まる素晴らしい町並みが形成されて来ました。平成20年度には、国土交通大臣賞である「美しいまちなみ大賞」を受賞しております。一方の「ゼロエミッション部会」ですが、地元にある自然環境や森林資源を一層価値あるものに磨くことができないか?とのテーマから、環境産業についての勉強会を開始し、その過程で、平成9年に地元の企業によるバイオマス発電設備が稼働し、平成16年には製材副産物を活かしたペレットの生産が始まり、真庭バイオエネルギー株式会社と真庭バイオマテリアル有限会社が地域企業として誕生致しました。又、平成17年に町村合併によって真庭市が誕生し、「杜市真庭」をキャッチフレーズに豊かな森林資源を生かした地域づくりに行政も積極的に取組むこととなりました。「無いものねだりではなく、あるものを活かす、活かし切る」を合言葉に、地域の森林資源の持続可能性と資源循環の観点から、バイオマスのエネルギー活用などの民間と行政とが一致協力して地域の持てる宝物を活かした活力ある地域づくりへの取組みが始まりました。 真庭市は平成18年には「バイオマスタウン」、平成19年には「次世代エネルギーパーク」の指定を頂き、平成21年にNEDOの「新エネ百選」にも認定され、さらに、平成22年には真庭での木質バイオマス活用の取り組みをツアー化した「バイオマスツアー真庭」が経済産業大臣賞を頂くという栄誉に浴しています。

 エネルギー利用は森林資源の最終的な活用法ですが、その前にマテリアルとしてのカスケード利用によって付加価値を生み出すことへの取組みで、数々の商品開発も塾の活動と連動して進めて参りました。「真庭ペレット」や「ひのきの猫砂」「チップクリート」「木粉コンクリートブロック」などの商材を生み出し産業化が図られています。平成21年には、真庭産業団地内に「木質バイオマス集積基地」が整備され、地元の森林資源を低コストで収集し、加工して供給する機能を有する地域となりました。

 平成22年、MBRCはバイオマス利活用の第二ステージとしての木質バイオマスの高度利活用の事業化を目指して設立されました。そのためには、人材育成が欠かせません。又、地元の皆様の御理解やご協力も必要です。そして何よりも、コアとなる技術の創出が最も重要なテーマです。 幸いなことに、平成22年に国と県と市の連携によって、「真庭バイオマスラボ」が設立され、既に国の研究機関やバイオマスの事業化に積極的に取り組んでおられる企業がラボに入居され、研究開発と事業化への実証研究が具体的に始まっています。MBRCは、事業化へ向けた産学官民の連携とバイオマス関連産業人材の育成の役割りをシッカリ果たし、必ずや、真庭発のバイオマスリファイナリー技術をベースにした産業を創出致したいと思います。 永年の地元真庭への想いと、これまでご協力とご支援を頂いた皆様への感謝の気持ちを胸に、真庭発のバイオマスリファイナリー事業の創出によって、“将来に夢と誇りの持てる真庭”の実現に微力ながら役立てるよう新たなる情熱を燃やしています。 今後とも、皆様のご協力ご支援を切に御願い致しますとともに、積極的なご参加を心よりお待ち致しております。


真庭市バイオマスリファイナリー事業推進協議会 会長 大月 隆行